夢見る若者、つけ込む大人。
私がいる業界は、出版、広告、WEB関係。
スター社員、売れっ子フリーランスが出やすく
見栄えが良く、内外から褒められ、実利も名誉も得られる仕事は
そちらに集中。
凡人は地味な(でも大切な)仕事や、雑務をしている。
業界内の若手は
「いつかは○○(スター)さんみたいに…!」
と夢見ているだろう。
しかし、そんなこと叶わないのがほとんどだ。
もちろん新卒で電通などに入り、
先輩とクライアントに恵まれれば、
20代でそこそこの賞と安定した収入が得られ、
自尊心を保ちながら生活に困ることなく、定年まで過ごせるだろう。
こんなエリート若手を見て
「そりゃ本人だって努力してるだろうし」
と思う人もいるだろう。
3流企業・下請け所属だって、努力してるっつーの!
ブラック労働が当たり前の業界で、
労働を強いられてない若手は、ほぼいないだろう。
しかもやりがい搾取で、いつかのし上がってやると野心を持った若者を
修行という名目で使いたい放題。
通常の仕事で賞を取りステップアップなんて、夢のまた夢。
日々の仕事で何かを達成したような気になりながら、
摩耗してしまうのだった。